空威張りが虚しいですな
【野田佳彦内閣発足後初の国政選挙となった衆院鹿児島3区補欠選挙で与党候補が敗れたことは首相の政権運営にさらなる打撃となりそうだ。政府与党では自民党元職を相手に接戦を演じたことで安(あん)堵(ど)の声が出ているものの、敗戦により衆院解散の先送り論が高まるのは確実。一方、自民党は補選3連勝で安倍晋三総裁の初陣を飾ったが、予想以上の苦戦に次期衆院選に向けた課題も浮き彫りになった。
民主党の鉢呂吉雄選対委員長は28日夜、記者団に「これだけ善戦したことは、民主党の政権運営への理解の表れ」と胸を張ってみせた。国民新党の下地幹郎幹事長も記者会見で、「今回の票差をみて首相は自信を持ってこれからの政局に臨める」と、まるで勝者のようにコメントした。
しかし、不戦敗を含め補選3連敗となった民主党には危機感も広がっている。
前原誠司国家戦略担当相は開票前、名古屋市内で記者団に「国民新党の候補であり、政権の今後に影響はない」と予防線を張った。民主党の馬淵澄夫政調会長代理も奈良市の講演で「臨時国会は衆院解散どころじゃない。11月の解散は非常に厳しい環境にあるというのが永田町の空気だ」と解散の先送りに言及した。
だが解散をずるずる先延ばししたところで、政権への国民の期待が回復するのは望み薄だ。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の6、7両日の世論調査で野田内閣の支持率は25・6%。1日の内閣改造で逆に支持率を減らし、その後も田中慶秋前法相の辞任などで上向く気配はない。
今回の敗戦により衆院で民主党から8人が離党すれば与党は過半数割れする事態にもなった。“善戦”に浮かれる党幹部を尻目に、首相と距離を置く議員の一人は「相手がひどすぎただけで結果は全くの負け」と指摘。別の議員は「次の選挙を野田首相で戦うという選択肢はない。総辞職で解散先送りの流れが強まるだろう」と述べ、党内にくすぶる「野田降ろし」の声を代弁した】
「勝って兜の緒を締めよ」的な自民党に対し、虚勢を通り越して「ちょっと頭がおかしいんじゃないの?」というコメントを残した民主党と国民新党。まぁ、責任がどうとかなんて、口が裂けても言えませんものねー。
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