東京新聞コラム11/19~ハイハイそーですねー
【<われは物の数にもあらず深山木(みやまぎ)の 道ふみわけし人し偲(しの)ばゆ>。「中間子理論」の功績により、一九四九年に日本初のノーベル賞(物理学)に輝いた湯川秀樹博士の歌だ▼道なき道を切り開いてきた先人たちの苦労を思えば、自分などは物の数にも入らないと戒める。俺が、私が、わが党が、という自己主張ばかりが嫌でも目に入る時節柄、その謙虚さは心に染みる▼中間子理論のヒントを得たのは、不眠症に悩まされ、眠れずに天井の木の板の年輪模様を眺めていた時だったと、吉田たかよし著『元素周期表で世界はすべて読み解ける』が紹介している▼年輪の真ん中にぐりぐりとした模様が二つ。ひょうたんの形をした年輪がそれを取り囲んでいる様子が原子核に見えたという。ノーベル賞受賞は、敗戦に打ちのめされていた国民を大いに励ました▼五六年に原子力委員会が発足する際、湯川博士は請われて委員になった。しかし、自国の研究を軽視し、安全性も十分に確かめないまま、米国からの輸入で商業炉の稼働を急ぐ拙速な姿勢に嫌気が差し、一年で辞任している▼博士の危惧は現実になった。原子力基本法が掲げた「民主・自主・公開」の三原則はないがしろにされ、東京電力福島第一原発の事故後も、原子力ムラの隠蔽(いんぺい)体質は変わらない。総選挙の最大の争点は原発政策だ。政党の主張の真贋(しんがん)を見極めたい】
「勝手に争点とか言い切ってんじゃねーよ」という話ですね。別に人様が何を判断基準にして投票先を選ぼうが、それは個人の自由ですけど、その判断材料を有権者に過不足なく提供するのが役割であるところの報道機関が勝手に争点を設定して情報を偏らせるというのは、報道機関としての役割を東京新聞が放棄しているというのと同義ですよ?
…まぁ、震災以降これまでの選挙で「脱原発」を掲げた候補者は何人か出てきましたけど、果たして選挙には勝ってましたっけ?「国民の8割が脱原発!」と皆さんが仰るなら、そんなはずはないと思うのですが…どうしてなんでしょうね?(棒)
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