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2005年8月26日 (金)

読書感想文哀話

 8月も終わりに近づき、もうすぐ新学期が始まるというこの時期。小中学生くらいのガキ…もといお子様を抱える家庭の大多数では、「夏休みの宿題」とお子様方の激しい戦いが行われている事であろう。

 そんな「夏休みの宿題」の定番といえば読書感想文が挙げられる。普段は手にも取らないような文学作品や戦争体験記などを強制的に読まされた上(時には本を買わなくてはならない)、さらにそれについての感想で原稿用紙数枚を埋めなければならないという、マトモにやろうとするとやたら手間のかかる困ったちゃんだ。

 まぁ、そこは「捨てる神多ければ拾う神も多い(?)」というヤツで、ネットで検索するとコツを伝授してくれるサイトは結構引っかかるし、中にはこんなの まである。だが「文章を書く」という事は、方法を知っていれば上手な文が書ける、というようなモノではないので、結局は自分で試行錯誤しながら何とかしなければならない。全くもって難儀なものである。

 さて、読書感想文というと、私には過去にちょっぴり苦い思い出がある。あの日私は担任の女教師に呼び出され、放課後、職員室にほど近い一室にいた。校門に面した窓から、紅い夕日が差し込んでいたあの光景は、今でも良く覚えている。

 夕暮れ時の教室、女教師に呼び出されて二人きり、というこのシチュエーション。さらに「苦い思い出」とくれば正に「それなんてエロゲ?」との言葉がぴったりの状況ではあるが、残念ながら当時の私は、ブルマやスク水の魅力にも目覚めておらず、そもそも「萌え」という概念そのものが存在していなかった小学2年生であり、また女教師も、おそらく50は超えていたであろうおばちゃん先生であった。合掌。

 …それはともかくとして、私が呼び出された理由なのだが、別にスカートめくりをしたとか、女子の縦笛を舐めていたのを見つかったとか、そーゆーのでは断じてない。その日の国語の授業中、クラスで読書感想文を書かされたのだが、先生が言うには、その中で私の書いた作文を、市の作文コンクールか何かに出したいので、二人で文章をちょっと手直ししましょう、とまぁ、そんな感じであった。

 その時読まされた本は確か「かわいそうなぞう」。戦争中の上野動物園を題材に、戦時中の悲劇として良く知られている話である。さらに、その時書いた文章もおぼろげに覚えており、確か「飼育員さんが死んだ象にすがりついて「ごめんよ、ごめんよ」と言っている場面が心に残った」とかいう文だったと思う。おお、本当に記憶に残ってるじゃないか自分。

 んで、先生に言われるまま作文の手直しが始まったのであったが…正直それは「手直し」などというものではなかった。先生が「ここはこうしましょう」とばかりに考えた文章を口に出し、それを私が原稿用紙に書き写していくという、そんな作業だったのだ。言ってしまえば「オトナの事情」というやつだろうか。放課後に二人きり、というのも、つまりはそういう事だったのだ。

 数枚の原稿用紙のマス目を埋めるのにどれだけの時間がかかったかはもう覚えていないが、最終的に出来上がったものは、確かに全体的な構成は私自身の作文が下敷きになっている、と言えるものの、内容的にはほとんど別物であった。そして、そこには私の名前が入れられ、「私の書いた作文」として提出されたのである。

 後日、その作文がコンクールで入賞したとかで、私は全校集会の場で表彰されることになった。他の子供たちの前で壇上に上がり、校長から賞状を手渡された。賞をもらった事は確かに嬉しかったが、「あの作文はぼくが書いたものじゃない」という小さな棘は、そのまま私の胸に引っかかった。そしてこれが私にとって「自分の書いた文章が評価された」最初の記憶となったのだ。

 …あれから20年もの月日が流れ、私は今こうして自分の文章を発表できる場を持たせてもらっている。ログには思いつきのつたない文章ばかりが並び、文章を書く時間もやる気も波があってなかなか安定しないのだが、それでも私は「自分の文章を書ける」という事に喜びを感じている。

 「文章を書く」という行為は、携帯で友人に送るメールを作ったりするのとは根本的に違う。「知らない誰かに読まれる」という事を絶えず意識せねばならず、頭の中で言葉をあれこれと練り回さなければならない。「書くこと自体が好き」という人間であっても大変な作業なのだから、そうでない方々にとっては頭痛のタネでしかないだろうが、できれば「あとがき丸写し」とかのテクを使わず、自分なりの文章でチャレンジしてもらいたい。

 さて、この記事を読んでいる方々の中には、「読書感想文」とかで検索した結果ここに来てみたという人、すなわち冒頭で挙げた「夏休みの読書感想文で手間取っている人」が結構いるのではないだろうか。だがお生憎様、ここまで文章を読んでもらったのにアレだが、私からそれに対してアドバイスできるような事は一切ない。

 第一、2つもブログ抱えて、テメーの文章ですらヒーコラ言いながら書いているこのワタクシが、他人様にアドバイスなどできると思いまして?むしろこっちが「どうすればスラスラ文章が書けるようになるんだー!」とお聞きしたいぐらいでございますのよヲホホホホ。


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