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2006年1月 7日 (土)

探偵物語

 皆さんは「藤堂龍之介」という探偵をご存知でしょうか。

 無論、実在の人間ではありません。その昔「リバーヒルソフト」という会社が作っていた推理アドベンチャーゲーム「1920シリーズ」の主人公である私立探偵です。彼の活躍する「琥珀色の遺言」や「黄金の羅針盤」といったゲームはwindowsの復刻版をはじめとして、今ではケータイで遊ぶ事も可能です。(althi公式サイト)

 で、先に紹介したこの2作なんですが、ゲームそのものは洋館や船の中をあちこち回って聞き込みをしたり、証拠品を集めたりしながら進めていくという、良く言えばシンプル、悪く言えば地味なもの。コマンド総当りで解ける(むしろ総当りをしないと解けない)ので、時間と根気(←これが一番重要)さえあれば誰にでもクリアできるものです。

 しかし、これらのゲームは自信を持って「イイ!」と言えるものです。その理由は、ともかく世界観がしっかりしている事。「1920シリーズ」の名の通り、これらのゲームは1920年代、いわゆる大正時代を舞台としているのですが、とにかくその雰囲気の出し方が上手い。音楽、背景はもちろんの事、登場人物や細かい小道具に至るまで、端々に気を抜かず徹底的に作りこんであります。

 無論、ストーリーも極めて高いレベルに練りこまれています。いずれも登場人物は30人近く現れますが、その人間関係の糸がとにかく複雑にもつれ合う。ゲームの進行に伴ってそれらは淘汰されていくものの、その結末をプレイヤーが予測するのはかなり難しいのではないかと思います。

 そして、私が最も素晴らしいと感じているのは、ゲームのタイトルのつけ方です。このタイトルに込められた意味は、それぞれゲームの一番最後に明かされるのですが、これがもう秀逸。ネタバレはしたくないのでこれ以上明かしませんが、ゲームの雰囲気と相まって、少なからず感動を与えてくれるものになっています。本当にオススメです。

 …んで、前述の通り現在はケータイでこれを遊べるんですが、そのサイト「ミステリー・セレクションi」では上記2作品の他、新たに製作された推理アドベンチャー「瑠璃色の睡蓮」と「亜鉛の匣舟」の2作品もプレイする事ができるんです!(この他にも多くの推理系アプリが用意されています)この新作2つについては、当然ながら私もプレイしてます。

-以下感想など-(都合により「黄金の羅針盤」と「瑠璃色の睡蓮」についてのみ。ヘタレなのと一部ネタバレなんで反転)

「黄金の羅針盤」…「藤堂龍之介」シリーズの2作目にあたります。

 「豪華客船の中で見つかった白骨死体、その謎を追ううちに連続殺人事件が起こる」というストーリー。難易度はそこそこ高め、途中意外な人物が殺されたりしますし、真相も最後まで予測しにくいと思います。

 プレイ中、その行動範囲の広さにボーゼンとしますが、実際回ればいい部分は限られていますので大丈夫ではないかと。話す事がなくなった人物はいなくなったり、同じ事しか言わなくなったりするのが多いので、話を進めるのもそれほど厄介ではないように感じました。

 まぁ、iモードのサイト上に親切丁寧なヒントがのってますし、前述しましたが力押しで解けますので。ただ、これは全ての作品に言えることですが、フラグ立てが作業になりがちで、その分肝心のストーリーが理解しにくいという欠点があります。

「瑠璃色の睡蓮」…シリーズ3作目、新作としては第1弾です。旧作に近づけようという努力のアトは見えるんですが…。

 ストーリーは「とある島で、古い伝説になぞらえた連続殺人事件が起こる」という、推理モノとしてはオーソドックスなもの。難易度を低めに設定しているようで、真相もワリとパターンに忠実なのですが、それゆえにプレイヤーが真相を予測するのも簡単なのではないかと(笑)。コレが問題でして、プレイヤーは真相がだいたい判っているというのに、ストーリーを進めるためにはフラグを立てなければならず、あらゆるコマンドを総当りで試さなくてはなりません。この作業、中盤から終盤にかけて結構ツライです。

 またシステム面では、一応アリバイトリックが用意されているというのに、容疑者のアリバイなどを管理する画面がないのが大きなマイナスです(「亜鉛の匣舟」では改善されています)。

 …あと「抜け穴」があるのはすぐ判るよね…。

-感想ここまで-

 まぁ何はともあれ、「琥珀色の遺言」「黄金の羅針盤」の2作は名作だと思いますんで、興味のある人、以前プレイした事があって懐かしさを覚えた人は是非。

 …ところでこの探偵さん、ゲーム内でその姿を見る事はできないのですが、どうやらかなりの色男のご様子。「琥珀色~」では登場人物の女家庭教師から熱い視線を浴びてますし、「黄金~」ではキレイな外人さんに情熱的に迫られながらも、ちょっと陰のある人妻にホレちゃったりなんかしてます。「据え膳食わぬは何とやら」ってのは日本の美徳じゃありませんでしたでしょうか(違います)。


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