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2007年1月 1日 (月)

「裏十二支」を考える

 今年の干支は「亥」、つまりイノシシであるワケなんですが、この「十二支」は必ずしも世界共通ではない、と言う事をご存知でしょうか。

 詳しい事はこちら【干支情報サイト-世界の十二支】に載っていますが、国によって動物が微妙に異なる部分があります。ベトナムでは牛が水牛になっていたり、モンゴルでは虎が豹になっていたりと、お国柄が出ているようで結構面白いんですが、皆さんはこの表を見て、もう一つ思い当たる事がありませんでしょうか?

 十二支として挙げられている12匹の動物、これらを生物学的に分類してみますと、爬虫類が1種(ヘビ)、鳥類が1種(トリ)、分類不能が1種(リュウ、あるいはこれを「タツノオトシゴ」として考えるなら魚類になりますが)、あとは全て哺乳類です。何だか、動物の種類が大きく偏っているような気がしませんか?まして、これらは全て「脊椎動物」という分類に入ります。その他の生物、地球上にはより多くの数が存在する「無脊椎動物」は、十二支の中には1種たりとも挙げられていません(仮に「リュウは架空の生物だから、もしかしたら無脊椎動物かも知れないだろう?」なんて言われても困りますがね。しかも、リュウを無脊椎動物だとに考えるには、少々無理があるかと)。

 何かこう、「哺乳動物は高等なんだ!だから、その哺乳動物の中でもっとも優れている人間は、最高の生物なんだ!」みたいなニオイがしませんか?十二支にまつわる話には「神様が動物たちにお触れを出した」なんてくだりがありますが、神様は虫や海の生き物たちにはお触れを出さなかったんでしょうか?神様いけません、これは差別ではないでしょうか?

 地球上の全ての生命が等価だというのなら、こうした不平等は是正すべきでしょう。という事で今日は、脊椎動物ばかりで構成された「十二支」に対抗して、無脊椎動物によるいわゆる「裏十二支」を考えてみようじゃないか、と思い至ったわけです。年初めの話として、何かすごく真面目っぽくていい感じですよね。内容はいつものバカなネタですけど(笑)。

 んで、裏十二支選抜の方法としてはまず、無脊椎動物とされている動物の分類門の中から、個体数や種別数の多そうなものを10種類リストアップし(海綿動物、環形動物、棘皮動物、原索動物、原生動物、腔腸動物、節足動物、線形動物、軟体動物、扁形動物)、さらに中でも種類が豊富な節足動物と軟体動物をそれぞれ甲殻網昆虫網頭足網腹足網に分けて12種類とします。そして、それぞれの動物群の中から代表的な生き物を抽出し、それを「表十二支」の生き物と照らし合わせて、その特徴などからふさわしいものを当てはめていこうと思います。なお、各動物群の説明については、いちいち書くのが面倒なので(笑)、皆さんでウィキペディアでも参照して下さい。また、リストアップの方法など、生物学的なツッコミについては、これ自体が私の生半可な知識と独断と偏見によるネタという事でご勘弁願います(笑)。

 では、十二支の順番に沿って、考察を始めましょう。

 最初はネズミです。ネズミと言えばその小ささが特徴でしょう。上で紹介した「十二支の話」の中でも、その小ささゆえに牛に気づかれる事なく背中に乗っていられたわけですが、サイズで勝負するならば原生動物のアメーバを挙げるのが適当でしょう。単細胞生物のみが実現できる小ささと生命としてのシンプルさは、他の生物の追随を許しません。

 2番目はウシです。ウシはやはり「食べて美味しい」。肉もさることながら内臓もレバー・ハラミ・ミノ・ホルモンと多様に分けられ、いずれも美味しく頂けます。「外も中も美味しく」というと、棘皮動物のナマコなんてどうでしょう。外はブツ切りにしてナマコ酢、腸はコノワタとしてご飯にも酒の肴にも。私はナマコ酢大好きです。

 3番目はトラ。肉食でパワーと俊敏さを兼ね備えた、地球上でも最強クラスの生物です。ところでトラは英語で「タイガー」と言いますが、同じく英語で「ブラックタイガー」と言えば…そう、クルマエビですね。そんなワケでトラには、節足動物甲殻網のエビを当てはめる事にします(笑)。…いや、この程度で石投げられたら後が続きませんよ?

 4番目はウサギ。ウサギはピョコンと立った二本の耳が愛らしいですが、身近なところで何かが二本立った可愛い動物というと、軟体動物腹足網のカタツムリなんかもそうですね(アレは眼ですが)。ところで前から不思議に思ってるんですが、カタツムリはまだ好かれるのに、ナメクジは殻がないだけでなぜ嫌われるんでしょう?

 5番目はリュウ。リュウは一応想像上の生物という事で、やはり「何らかの特殊な能力を持っている」あたりが選出のキモでしょう。「真空や放射線にも耐えられる」というクマムシも捨てがたいですが、私は「切っても切っても再生する」扁形動物のプラナリアを推します。あの再生能力は正直異常。

 6番目はヘビ。ヘビと言ったらもう「手足がなくて長い」のが特徴ですが、これはむしろ無脊椎動物の世界ではよくある話です。特に環形動物に属する動物はみんなこんな感じで、ミミズ、ゴカイ、ヒルといった連中が有名どころですが、ここはその知名度を考えてミミズを挙げておきましょう。クロコウガイビルというコアな選択肢もありますが。

 7番目はウマ。ウマはその走るスピードがポイント高いですが、動きの早い無脊椎動物というとあまりいいイメージが湧かないのであえて回避(「G」とか)。ウマは肉を「桜肉」なんて言ったりしますが、「桜みたいな綺麗なピンク色の生き物」って事で、腔腸動物のサンゴなんかいかがかと。桜エビは「エビ」でもう使っちゃってますしね。

 8番目はヒツジ。ヒツジはジンギスカンなんかで食肉用としても有名ですが、その利用価値が最も高いのは羊毛、ウールでしょう。ウールと言えば布類ですが、無脊椎動物で布っぽい雰囲気の生き物というと…カイメンでしょうか。そのまんまですが海綿動物です(笑)。見た感じ生物には見えないんですが、アレでも立派な無脊椎動物の一群です。

 9番目はサル。霊長類として高い知能を持つサルですが、無脊椎動物の中で高い知能を持つとしてテレビなどで取り上げられる機会が多いのは、やはり軟体動物頭足網のタコでしょう。ビンのフタを開けられるとか、十分サルに対抗できると思います。本当に対決させたら多分食べられちゃいますけど。私も生タコの刺身は大好きです。

 10番目はトリ。正確にはニワトリなのかも知れませんが、一応鳥類としての特徴は「飛べる」というのが大きいです。無脊椎動物で自力飛翔できるのは節足動物昆虫網くらいですが、こいつらは種類が多すぎてとても絞り切れません。ただ、ここに「食べて美味しい」というのを加えると…適当なのはイナゴくらいでしょうか?一応代表はバッタをいう事で。

 11番目はイヌ。古くはエジブトやメソポタミアの時代から人間と共にあり、「人間の最良の友」として暮らしてきた実に身近な動物です。これに対応する「身近な動物」と考えますと…線形動物のカイチュウなんかはすごい身近ですよね(大いに間違った意味で)。皆さんは目黒寄生虫館に行った事ありますか?まだの人は是非。

 いよいよ最後はイノシシですが…ここまで考えただけでいい加減疲れてしまいました。あと残ってる分類門は原索動物ですね。有名なのはホヤとかですか。ハイこれで決定(笑)。ちなみにホヤなんかは、資料によっては脊椎動物の方に分類されてるものもあるみたいで、扱いがハッキリしてないんですよ。だからもうこれでいいや。

 …というワケで、ようやく裏十二支が完成しました!順にまとめますと、アメーバ、ナマコ、エビ、カタツムリ、プラナリア、ミミズ、サンゴ、カイメン、タコ、バッタ、カイチュウ、ホヤという事になります!仮に人類が絶滅したとして、無脊椎動物のいずれかがその後に地球の覇権を握ったならば、ひょっとしたらこんな十二支が使われる事になるかも知れませんよ?皆さんの干支は何になりましたか?私はカタツムリです。

 まぁそんなワケで、今日からホヤ年が新しく始まるわけですね。今年も「blogときめき★MIDNIGHT」をよろしくお願い致します。


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